No.96 桜が舞うころ
春にぴったりの曲をということでこの曲をpick up。
ちょうど桜が咲く頃(3月末〜4月初め)は入学式に新社会人と、 新しい旅立ちをする人も多いと思いますが、この曲はそんな人たちを歌っている曲です。
だからでしょうか、バックサウンドが明るくなったかと思えば、ちょっと暗い感じになったりして、 旅立つ人のわくわくする気持ちと不安な気持ちが表れているようです。
バックサウンドに関しては、他にもパーカッションの音がどこか電車の走る音っぽく 聴こえるのもおもしろいところで、 「朝のラッシュアワー」「希望を乗せた電車が行く」といった歌詞にぴったり。 そういえば12th Single「Love gone」も似たような感じのバックサウンドだったような?
今思えば、小松さんの曲には電車がらみの言葉なりサウンドが結構多いですね。 (「anybody's game」しかり、「ふたりの願い」もしかり)
小松さんが電車を普段よく使うからなのかもしれませんが、 こういったフレーズがあるだけで、もう曲全体に日常感あふれてしまいます。
歌詞の内容としては、「君」が春から夢に向かって旅立つことになり、 そんな「君」の姿を見ている主人公の気持ちが綴られています。
「朝のラッシュアワー 制服たちの群れに」というフレーズがあるので、主人公は高校生なのでしょうか。
「押し流されても 今日からはもう平気」というフレーズから、 夢に向かっていく「君」を見て、主人公も自分を奮い立たせているようで、 実に春らしい爽やかな情景が目に浮かぶよう。
もっとも、「君」というのが彼女(彼氏)なのか、同姓の友達を指しているのか、 歌詞からははっきりしませんが、逆にそこが聴く人によって思い思いのイメージを わかせてくれるポイントになっている気がしますね。
新たな節目で周りの誰かが新しい場所で活躍しようとしている、とか 自分自身が新しい場所へ踏み出す方は、ぜひ桜の舞うころに聴いてみてください。