No.95 神様はジッと見てる
今回は8th Albumより、この曲をPick up。
小松さんのアルバムの中でも収録曲に統一感がある8thですが、 1曲1曲じっくり聞き込むと、メロディなり雰囲気なりでかなり個性派ぞろいなのがわかります。
その中でも突出して個性派なのがこの曲。
アコースティックギターをメインにノリのいいアレンジで、リズムやメロディが新鮮。
また、ノリがいいといっても勢いで進んでいくのではなく、 タメが入っている点が個人的には好きだったり。
(「知って辛いのは」の「知って」の部分とか)
歌詞もこれまた初めてのシチュエーションで、 彼氏が他の女性と笑いながら話しているのを見て嫉妬しつつも、 でも自分も昔の彼氏への思いを捨てられずにいる(二股?)という点が軸になっています。
まずは「神様はジッと見ている」というおもしろいタイトルから。
歌詞中でもある通り、このタイトルは彼氏と女性が話していたテラスに 偶然自分が通りかかってしまったことから来ているのでしょう。
彼女自身、「えっ?なんでこんなとこで?」とかなり意表をつかれ、 これは神様がフラグを立てたとしか思えない!と思ったんじゃないでしょうか(笑
でも、そんな場面に出会っても「ヘタな言い訳していいから 早く この場をおさめて」と 深く問い詰めずに何だかなげやりなのは、 やはりどこかで思いを捨てきれずにいる自分に非を感じているからなのでしょうね。
ただ、よくよく考えてみると嫉妬している地点でしっかり彼氏に気持ちが向いているのは確かで、 それに彼女も気づき、「素直になれるチャンス 今 くれたこと」という歌詞にもある通り、 自分の気持ちに正直になろうと思いたつわけです。
それじゃあもう大丈夫、一件落着か!・・・とならないのがこの曲(笑
というのは、一番最後のフレーズで「神様は これからも見てる ジッと私のことを」とある辺りで、 実は彼女自身まだ素直になれてない、思いを捨てきれずにいるんじゃないかなぁと。
「また気持ちが揺れたときには神様、フラグお願いします!」感が拭えないのは自分だけか?(笑
まぁ裏を返せば、それだけ恋愛に一生懸命だってことでしょう・・・ね(笑