冬の季節が顔をのぞかせている今日この頃。
そんな頃にあった曲をということで23th Singleよりこの曲をpick upです。
曲調は小松さんお得意のミディアムテンポのバラードで、落ち着いたバックサウンドと
サビ・中間奏の大賀さんの冴えてるギターが印象的です。
歌詞の内容は、別れても好きな気持ちを全然捨てきれずにいる主人公の心情が綴られています。
いくつか印象に残ったフレーズから深く見ていきましょう。
まずは「私 いまもあなたのこと・・・ 伝えかけて 言葉のんだ」というフレーズ。
まだ好きだと伝えたいんだけども、未練がましいと逆に避けられるんじゃないかと思ったのでしょう。
「逢えなくなる怖さが胸を掠め わざとおどけてみせたの」という歌詞を見るとそんな情景が浮かんできて、
主人公の心底好きなんだなぁという気持ちが伝わってきます。
主人公がそんな気持ちなんだとわかると、
「応援してるよ いつも友達は気にかかる」から始まる2番のフレーズが、かなり痛々しく感じてしまいます。
別れても友達として会いたいし、これだけあなたのことを知ってるんだから・・・なんていう、
どこかで諦め切れていない主人公の気持ちをひしひしと感じるフレーズです。
主人公は「帰る場所は いつでも空けておくわ」というフレーズの通り、
いつかまた何年後かには一緒になりたいという思いがあるのでしょう。
しかし、大サビの「私 いまも踏み出せない」「5度目の冬が始まる」というフレーズの通り、
なかなかその思いは叶わず、そして諦めて次の恋へ進むこともできずにいるという展開に・・・。
いやはや、聴いてると何ともやるせないなぁなんて唸ってしまいそうですねぇ(笑
ところで前々から気になっているのが、最後のフレーズ「5度目の冬が始まる」で何故5度目なのか?という点。
別に何度目でもいいだろうと言われればそれまでですが(笑)、
発売年の2004年から5年分さかのぼってみると、ちょうど2ヶ月間隔でリリースラッシュがあり、
その多忙ゆえかシングルのリリース間隔が開いたりした時期(1999年)になります。
勝手な妄想ではありますが、その時に別れや何かしらのことが小松さん自身にあって、
その辺の出来事を匂わせているのかな・・・?とも感じたんですよね。
確かな答えではありませんけども、こんな風に考え出すとなかなか興味が尽きない曲です。
7th「さよならのかけら」や3rd Album「everywhere」あたりを見返して、
もう少しヒントを探してみようかな?