No.88 NAKED
今回は13th Singleのc/wより「NAKED」をpick up。
たまたま「天空の城ラピュタ」の幻想的な風景をみて、 ふとこの曲を思い出して選んでみたのですが(笑)、 ホンとテーマ曲にしても差し支えない?と思えるほど、 幻想的で不思議なメロディとリズムの曲です。
曲を聴いていると、そんな不思議なメロディなりに気が移りがちになりそうですが、 1フレーズ1フレーズじっくりたどっていくと、思いのほか深い歌詞で、 応援されているような気持ちになってくるのです。
歌詞の内容としては、上へと目指そうとしている「君」を 「僕」はやさしく、時に冷静に見守って応援している、といったもの。
セルフライナーでは「作曲時のイメージは目の前に立ちはだかる灰色の高い壁」とのことで、 その壁を超えるのに苦しんでいる「君」の姿が1番を中心に描かれています。
そんな「君」に「本物を見抜く その視線の先に君が望む世界があるの?」と 「僕」はどこか冷静に問いかけつつも、「同じ景色を 僕にもいつか見せてほしい」と 何よりも「君」の成功を願っているようで、 聴いていると勇気付けられるんですよねぇ。
セルフライナーでは他にも 「落ち込んでいる君を励ます言葉は「頑張って」じゃない気がして・・・。」 との小松さんの言葉があり、さっきの「同じ景色を〜」はそんな「君」を励ますための言葉の1つでしょう。
でもこの辺の意味が一番こめられている気がするのは、 やはり最後の「輝いている君がいい 出会った頃のような」のフレーズ。
やっぱり行き詰った時には、一度自分を振り返ってみることが大切なのかな?なんて 聴いてて思ったり、「僕」は「君」にそのことを気づかせたかったのかな?とも考えたり・・・。

う〜ん、深くほりさげればほりさげるほど、歌詞の中にはまっていきそうです(笑
c/wでシングルの3曲目ゆえ、あまり注目を浴びることのない曲ではあるかもしれませんが、 メロディ&リズムの不可思議さ、小松さんオンリー感は全曲中トップクラス。
ファンならずとも、一度は聴いておきたい曲です。