今回は9th Singleより「風がそよぐ場所」をpick up。
TBSテレビ系「モンスター・ファーム〜円盤石の秘密〜」のオープニングになり、
タイトル通りの爽やかなアニメーションと共に流れていたのを覚えています。
アニメ版とCD版ではかなり曲の構成が異なっていて、
アニメ版ではCD版の曲の最後のバックサウンドがイントロで流れている点、
1番の最後のフレーズ(「おいで ここまで・・・」)を2回繰り返している点が大きく違うところです。
聴いてみると、CD版はエフェクトがかかり過ぎている感があるので、
個人的にはアニメ版の方が好きですねぇ。
1999年発売ということで、「いつか滅びゆく日が来ても じたばたしない」というフレーズが
どこか意味深で懐かしくも思ってしまいます。
実は小松さん自身、ノストラダムスの予言を少し信じていたそうで、
「だったら私はこんな気持ちで地球の最後を迎えたい」という小松さんの気持ちの表れだったのでしょう。
それは曲全体を見回して感じる曲のテーマにも見ることができ、
終始で恋愛がメインテーマであることが多い小松さんの曲にしてはめずらしく、
「地球に自分が包まれて生きている」というのがメインテーマになっていて、
とても壮大である意味哲学的なテーマになっています。
曲番で細かく見ていくと、1番では変化の激しい都会にいる自分の環境と地球を見つめています。
また2番では、そんな環境ゆえか悩みを抱え込んでいる自分を勇気付けてるようなフレーズが目立ち、
曲のテーマからは少し外れているように一瞬思います。
しかし、そんな悩みさえも「この大地に立てば しがらむ心を全部
掻き消す あまりに優しく包むから」と地球が自分を支えてくれる、
そう自分に言い聞かせている主人公の心持ちに、
「地球」という言葉と同じぐらいのスケールの大きさを感じますね。
こうやって曲全体を通してみても、
やはりあの「いつか滅びゆく日が来ても・・・」のフレーズが個人的にひっかかってしまうのですが、
そんな時代的なものを抜きにしても、聴いていてなんとなく勇気付けられている気がしてくる(特に2番あたり)、
そんな不思議な曲ではないでしょうか。