No.85 楽園
今回は6th Albumより「楽園」をPick Up。
小松さん曰く「絶望の淵に射し込む一筋の光」というのがこの曲のテーマだそうで、 そう聞くと重みのある曲なのかな?と思ってしまいそうですが、 そうではなく、とても純粋でさわやかな曲です。
タイトル通りの楽園を思わせるような、幻想的なバックサウンド(特にイントロ)が印象的で、 最近の小松さんの曲の中ではバックサウンドに厚みがあるほう故、 なんだか豪華だなぁなんて感じたりもします。
歌詞は主人公が愛している彼と出会って救われたというところが軸となっています。
「このまま どこか奪い去ってほしい すべて捨てて ついてゆくわ」なんて もうありのままの気持ちが描かれているフレーズで、 「純粋なまま 目を背けずに強く生きていけるなら 余計なモノはいらない」というフレーズにある通りの、 純粋でまっすぐな主人公の気持ちが伝わってくるようです。
純粋な主人公の気持ちという点では 「あなたといれば 涙におぼれても 格好つけずいられそうで」というフレーズも忘れてはいけません。
素直に心を開ける相手なんだなぁと感じさせてくれたり、 女の子の気持ちが十二分に伝わってくるフレーズで、個人的には結構好きだったり。

タイトルの「楽園」も主人公と彼が一緒にいる場所すべてを指しているあたり、 どこまでも純粋だなぁと。
そういう意味では、何かに疲れたりして、それこそ一番最初のフレーズ 「暗く淀んだ町に生まれて もがき苦しんでたけれど」みたいな心境になったときに聴くと、 また味が出てきそうで、癒されそうな曲です。