2007年初の今回は6th Albumより「僕にあずけて」をpick up。
セルフカバー以外ではめずらしく、最初から最後までまるまる男性視点というこの曲。
メロディーやアレンジが、WANDSやDEENへの提供が多かったデビュー頃の雰囲気を匂わせるようで
ちょっと懐かしく感じますね。
同アルバムにある「大空へ」や「渇いた叫び」といった男性視点のセルフカバーが、
原曲を意識しすぎてるのか、それともやわらかい声の小松さん仕様にしているからか、
ずいぶん落ち着いた感じになっているため、なおさらこの曲の勢いが懐かしいなぁと。
デビュー頃ほどの力強さではないですが、ノリのいいエレキギターの演奏なりを聴いていても
そう思えてきますね。
歌詞はというと、サビの歌詞に主人公の気持ちが集約されています。
「伝え切れないこの気持ちでも 欲しいものは欲しい」というフレーズは、
とにかく君が好きなんだ!という主人公の感情的な気持ち。
そんな純粋に好きな気持ちでいられる姿を次のフレーズ「そう言えた少年に戻れるならば」で
「少年」と言ってるのでしょう。
少年の気持ちでいられるのは、
2番のサビ「傍にいられる僕の方がずっと 笑顔をもらってる」などのフレーズから
彼女と一緒にいるときだとわかります。
1番のメロでは2人の関係が危うくなってる様子が描かれてますが、
でも「少年」ならば「君の幸せ 祈る」なんて別れの言葉は絶対に出さない。
だから僕が「少年」でいるために一緒にいよう!と
「僕にあずけて」なんて言葉を彼女に投げかけてるわけです。
う〜ん、ちと遠まわしなアプローチのような・・・(笑
とはいえ、ストレートにど〜んと彼女にアタック!ではなく、
ちょっとシャイで繊細な主人公が歌詞に描かれているところが、
いかにも小松さんらしいなぁと思うところであります。
また、女性がイメージする男性像とはこうなのかなんて興味深く聴けるのも、
この曲をおもしろく感じるポイントではないでしょうか。
ちなみに同アルバムのセルフカバー「君さえいれば」は、
なんとまぁ小松さんの理想の男性像が歌詞に描かれているそうで、
特に男性ファンは合わせてチェックしておきたいところです(笑