しばらく8th Albumをpick upしていこうかなぁと思い、
今回は「不機嫌になる私」をpick up。
岩田さゆりさんに提供したものを小松さんがセルフカバーした曲で、
原曲は東京テレビ系アニメ「メルヘヴン」のエンディング・テーマになっています。
原曲はオルゴール調のバックサウンドで、岩田さんの声も手伝ってか、
かわいく切ない雰囲気です。
対照的に小松verはイントロからロック調のギターで
とてもパワーのある雰囲気になっており、
どことなく1stの頃のアレンジに近いアレンジになっています。
また、メロディがとにかくかわいいのが印象的で、
「不機嫌になる私を♪」の「を」や、「『せぇ〜の』で後ろ向いたら♪」の「ら」など、
急に音が高くなる箇所がいいアクセントになっています。
でも、そんな急なメロディの高低があったり、
サビのフレーズ間が続けて歌われていたりするため、
実際歌ってみると息継ぎなんかが難しい曲です。
(小松さん自身、歌入れに苦戦したそうな(笑))
歌詞の内容は、遠い場所へ行ってしまう相手に
好きだとなかなか伝えられず、そのまま離れ離れになった主人公の気持ちを歌ったもの。
歌詞から察するに、たぶん主人公も相手もお互い好きなんでしょうねぇ。
でも相手は夢をかなえるべく遠い場所へ行ってしまう。
ここで「好き」と言ってしまうと、
相手は後ろ髪引かれる気持ちで旅立ってしまうことになるし、
だからといって一緒についていっても足手まといになるだけだし・・・。
そんな主人公の葛藤みたいなものが歌詞を読んでると伝わってきます。
結局、主人公は不機嫌なふりをして、
それこそ「早く行けばいいじゃない!」なぁんて感じで相手を見送ったのかなぁって。
(まるで少女マンガにありそうなシチュエーションですが、個人的には結構好きかも(笑))
そんな態度をとったのも、最後のフレーズ
「私じゃなきゃダメなこと見つけて
追いかけるから
その日まで 待ってて」
という気持ちがあるからこそであって、この辺が実に女の子らしくて
ちょっぴり切ない曲だなぁと思ってしまうんですよねぇ。
また、原曲とセルフカバーでは伴奏の雰囲気が違うあたり、
曲を聴いて思い浮かべるイメージなりが違ってくるかと思いますが、
その辺も聞き比べたりなんかして曲を楽しむためのポイントではないでしょうか。