No.76 deep grief
今回は8th Albumより「deep grief」をpick up。
「深い苦悩、悲しみ」という意味深なタイトルからして、 聴く前は「I 〜誰か...」みたいな暗い曲なのかなぁ?と思ってましたが、 実際はとてもギターの音が心地よい穏やかな曲です。
独特の歌い回しがされているのがこの曲の味なところで、 歌詞の語尾を言いくるめて歌う(小松さん的には「字余りっぽい歌い回し」なのだそう)感じに なってます。
「可愛く恨み節を歌うつもりだった」と小松さんが言ってたのをあわせてイメージしてみると、 主人公がぐちっぽくというか、軽く流して喋ってるようなイメージが浮かびましたねぇ。
1番のAメロ「きっと私 おばあちゃんになってる」や 2番のサビ「この空の下で どれだけの人が最愛の人と結ばれるの」がその恨み節ではないでしょうか。
ただ、曲全体がそんな恨み節ばかりでぐちっぽい歌になってるの?というとそうではなく、 小松さんが「恨み節を歌うつもりが作ってうちに涙があふれてしまうくら感情が こめられてしまった」とおっしゃってる通り、 おもいっきり感情がはきだされている歌になっています。
また、その感情にはコメントからもわかる気持ちの込められようから、 小松さん自身の恋愛感・実体験もかなり盛り込まれたのではないでしょうか?
特に2番のBメロ「長い髪も 選んだ夢も あなたに褒められたくて」なんかは、 一時期長い髪でジャケットに出た小松さんを思い出させてくれたりと、 どことなく小松さんをイメージさせるフレーズのように思いますねぇ。
こうして曲を見ると、やっぱりどこか意味深な感じのする曲に思えますが、 「もしかしてこのフレーズって小松さんが体験した話なのかなぁ?」なんて 考えながら聴くのもおもしろいかもしれません。
(まぁ小松さんにとっては実にいい迷惑かもしれませんが・・・(笑))