No.59 elephant
今回は9th Single「風がそよぐ場所」のc/wより、「elephant」をPick Up。
メインの「風がそよぐ場所」が「自然」をテーマにしていたのに対し、 こちらは「社会」を風刺したといった感じでしょうか。
とにかくAメロ、Bメロの歌詞、メロディがともにドロドロしていて、 かなりダーク(今まで聞いた中では一番暗いかも・・・)な感じです。
サビこそ明るい調子ですが、Bメロを聴いてると、迷い迷って(?)明るくなったようにも 聴こえてきますね。
歌詞の内容は、嘘でうずもれていたり、情報が錯綜する世の中、 唯一君だけは信じれる、そして自分も君のように強くなりたい、といったもの。 本当の姿を映し出しながら現実に立ち向かって生きるとは?など、 人生論的にいろいろ考えさせられる内容になってます。
ところで、このシングル、ちょっと注目すべきところは、発売時期。
今となっては、もはや過去の話ですが発売された1999年といえば、 世紀末で何かが起こる!?なんていう話で持ちきりでしたよね。
「風がそよぐ場所」の「いつか滅びゆく日が来ても じたばたしない」や、 この「elephant」の「自棄になって この世界の終焉を待つだけじゃ」なんて歌詞を見てると、 もしかしたら、それらは小松さん自身の「その時はこうする」、という答えだったのかもしれませんね。
「elephant」は3rdアルバムに入ることもなければ、 バラードアルバム「lyrics」に入ることもなく、 今となってはちょっと影がうすくなりつつある曲です(苦笑
でも、こんな世の中だからこそ聴いてみたい曲の一つには間違いありません。