今回は22nd Single「砂のしろ」をPick Up。
南国風のサビに、スパニッシュギターとピアノがうまく絡んでくるこの曲。
サビだけでなく、歌詞も夏を感じさせる言葉がたくさんあったり、
小松さんの歌声がいつもよりクールだったりと、夏らしく熱いです。
でもそんな熱さとは対照的に、せつなさを感じさせるのが、
タイトルの「砂のしろ」(おまけに言えば、ジャケットも)。
砂浜で砂の城を築きあげるように積み上げてきた気持ちが、悲しい経験によって、
波にさらわれるかのごとく崩れていく。そんな意味がこのタイトルには込められています。
タイトル以外にも、歌詞を読んでいると、「ウソは真実より優しいのね」、
「堪えてた涙がホロリこぼれ落ちた」、「隠した本音を 今なら聞けそう 過去に捕らわれずに」、
なんていう、小松さんの恋愛論(?)も交えた、ちょっと切なく、核心つくような言葉が多いのも、
この曲の聴きどころのひとつ。
そんな言葉通りの切なく一途な女心を持っている曲の主人公は、
「なぜか悪い人に思えなくて」という直感で判断を鈍らせてしまいます。
でもそうしてしまう気持ちは当事者になると案外とわからない、というのが小松さんの談なんですが、
この辺が、聴く人聴く人で感じ方が変わってくる大きなポイントであり、
おもしろいところではないでしょうか。
ちなみに...
国語に非常に弱い自分は、2番目のサビの「たゆたい」の意味がわからなかったので調べてみると、
たゆたう・・・ゆらゆら動く、心がゆらぐ、ためらう
なんていう意味があるんだそうな。
勉強になるなぁ(笑