今回は、21th Singleより「恋心」をPick Up。
小松さんの声だけのイントロから始まるこの曲。
小松さんは、弾き語りっぽい作品にしてみようと思いながら、浮かんできた情景をそのまま
メロディに乗せたのだそうです。
その情景というのは、別れた2人が再び会うという場面で、
その時の彼女の言葉に言い表せないような気持ちが歌詞になってます。
彼女の方は過去の思い出や昔のことを思い出してしまい、もどかしい気持ちになってしまうのですが、
そんな彼女を見て、「それじゃ」とそっとさりげなく立ち去る彼氏が、優しい、というか
とても気持ちを汲みとれる人だなぁなんて(だからこそ、彼女が惹かれてしまうんでしょうか)。
彼女のもどかしい気持ちというのは、曲の構成にも表れています。
例えば、「遣る方ない想いがつのる」から「すっかりあか抜けた二人の間に」の間奏が、
ちょっと長めで、ラストの彼と別れる場面のサビまで引っ張られるところに、彼女の想いがつのってる様子が感じられます。
結局、2人はちょっと話しただけで、また別れてしまいます。
メロで始まってメロで終わるという小松さんにはめずらしい曲の構成からも、
別れた2人が会ったけど、また別れていって、いつもの自分に戻るというその時の彼女の心境が
伝わってくるような気がします。
ところで、別れの曲なのになんで「恋心」なのか?
小松さん曰く、「このもどかしい気持ちは、恋をした時の
どうしようもない、ぶつけようのない感情ににていると思ったから」なのだそうな。
う〜ん、さすがは小松さん(笑