No.45 ジャケットについて(Album編)
いよいよジャケットを語るというディープなテーマも今回で最終回(笑
今回はアルバム(1st〜6th,Remix,バラード集の計8枚)のジャケットについてPick Up。
まず今までに出たアルバムを並べて見てみたんですが、 1枚1枚デザインであれ、コンセプトであれ、全然違うことに気がつきます。
今回はその辺を抑えておきながら見ていくことにしましょう。

1st「謎」
色鉛筆と小さなメモ帳だけを使ったシンプルなものですが、黒い色鉛筆で ジャケット、歌詞カード、さらにはCDまでメモ帳に穴をあけて貫通させたデザインがされており、 かなりおもしろいジャケットになってます。
(何故貫通させたのかはそれこそ謎ですが(笑))

2nd「未来」
工場が立ち並ぶ場所で小松さんが旗を持ってるところがジャケットになってます。
ちょっと色あせた感じのする写真が哀愁を漂わせてて味があります。
ちなみに小松さんが持ってる旗はイングランド国旗なんですが、なんでイングランド国旗なのかは これまた不明です(汗

3rd「everywhere」
緑を基調として、ちょっとうつむいて一点を見つめるちょっと もの悲しげな小松さんの姿が印象的。
アルバムの中身は明るい曲が多いのですが、その表情とのギャップも注目どころです。

4th「A thousand feelings」
小松さんの横顔がどん!とあるんですが、 青を基調として、その大部分が影になっており、クールさを感じるジャケットになってます。
ただ「A thousand feelings」というだけあって、ジャケット、歌詞カードに 華やかさが欲しかったなぁというのが個人的な意見です。

5th「source」
これまでのアルバムジャケットへのイメージが、がらりと変わります。
これまではクールな感じが中心でしたが、この「source」では色の基調は黄色、 小松さんが綺麗な花束を持って立っていたりと、明るいイメージをかきたてられる点で 大きく異なってますね。

6th「花野」
青い空、緑の草原、白い服を着た小松さん、そこに橙色の花びらが いいアクセントになって、5thと同様に明るい印象を与えてくれます。
このアルバムに収録されている「楽園」はまさしくこのジャケットをモチーフにしたような曲で、 PVもジャケットの場面を使ったものになっており、 ジャケットのイメージを膨らませてくれることは間違いないでしょう。

7th「prime number」
石の転がった地面に何故か小松さんがイスに座って一息していて、 そして何故か背景にメリーゴーランドというなんとも不思議なジャケットです。
ジャケットからはなかなか収録されている曲の雰囲気をイメージできませんが(笑)、 おそらく最後の収録曲「翼はなくても 〜Extravagant(むちゃな・とっぴな) MIX〜」からイメージされたものだと思います。

8th「a piece of cake」
ケーキ屋さんで小松さんが店員をしているようなジャケット写真で、 「a piece of cake」というアルバムのタイトルを強く意識したジャケットです。
裏ジャケットや中ジャケットもケーキやピンク色の背景が出てきたりと、 ここまで発売されてきたアルバムの中ではかなりかわいらしいデザインです。

ベストアルバム「once more」
「うぉ〜っ!小松さん飛んじゃってるよ〜!!」なんて思ったのはきっと自分だけでは無いはず(笑
綺麗な青空をバックに小松さんがかわいい服を着て空を飛んでいるという、 どこか7thに通じるようなシュールさとクールさがあります(笑
でも空へ飛びたつというイメージから、もしかしたら「次のステップへ」なんて意味が込められているのかな?とふと感じたり。

リミックスアルバム「WOUNDERFUL WORLD」
輪郭線だけの蝶の絵がなんともいえないほどクール。
おまけにこのアルバムはケース付きなんですが、そのケースの中にも蝶がいるという 蝶に対するこだわりぶり。
蝶という色とりどりある虫をデザインのベースにしたのは、やはりリミックスという 色とりどりの曲がある故かもしれません。

バラード集「lyrics」
4thと同様、これまた小松さんが横を向いた姿がジャケットになってますが、 3rdや4thのジャケットのクールな雰囲気とはまったく対照的で、 やさしくやわらかい雰囲気を感じさせてくれます。
「バラード」のゆったりとしたテンポややさしいメロディをイメージしたものなのでしょう。

No.43から今回までジャケットから小松さんをPick Upしていきましたが、 やはり収録されている曲のイメージをなんとなく湧かせてくれるジャケットが多いですね。
でもここで気を付けておきたいのは、ジャケットから全てを判断するのは間違いであって、 あくまで曲を聞くときのひとつの指標、ヒントみたいなものだという点です。
やっぱり実際に曲を聞いてみないとわかりませんからね。
ジャケットと言えば、「ジャケット=宣伝・アピール」というのが本来の目的かもしれませんが、 やはり「ジャケット=曲のイメージと通じるもの」であってほしいと思うものです。
(2012/04/28)