今回は4th Single「anybady's game」のカップリング曲、「1万メートルの景色」をPick Up。
1曲目の「anybady's game」が小松さんの曲のなかではめずらしい(というよりはこれしかない)
ロック調の曲なので、次にこの曲を聞くとそのあまりに爽快感あふれる曲のイメージに、
2曲のギャップの差を感じられずにはいられません。
曲の内容としては、最初の「流れる雲に視界 奪われて 水平飛行中の午後」なんて詩があるので、
お互いの関係が平行線のままの主人公の気持ちを歌ったものといったところでしょうか。
なんで平行線なのか?という疑問は、タイトルの「1万メートルの景色」からわかります。
1万メートルから見る景色となると、もちろん下に見える町なんて小さく見えるし、
当然その辺に電柱が何本建ってるかなんて細かいものまでは見えませんよね?
実はこんな情景を2人の恋に置き換えたのがこの曲で、彼をパッと見た感じでは
理想だと思ったんだけれど、付き合ってみていろんなことを知るようになると、
「あれっ?」なんて思ってくる。
やはりこの主人公の気持ちが疑問のキーポイントになっていると思いますね。
こういった比喩みたいな考え方がよくもりこまれているのが、
小松さんの曲の特徴であり、聞いたり歌詞を見たりするときのポイントだったりするわけです。
いままでPick Upするまで、自分はただ飛行船か何かに乗って、下を眺めていただけ、
なんて思ってたんですが、全然違いましたね。
こんな自分を見ていると、「日本テレビ系鳥人間コンテスト選手権大会」の
テーマソングになったりするのもなんとなくうなずけます(笑
果たして鳥人間コンテストで恋について考えながら、あの滑走路から飛び立つ人がいるのかは
疑問ですが(爆)、ただその疾走感で前向きな気持ちにさせてくれる曲という点は確かなようです。