今回は3rd Albumより「No time to fall」をPick Up。
曲の感じとしては、メロディ、歌詞共にかなり暗い曲です。
同じアルバムには「さよならのかけら」というこれまた暗い曲があったりするんですが、
さらにこの曲のほうが痛々しいかもしれません。
こんな曲の雰囲気を少しやわらげる意味で、イントロや中間奏に異国な音を入れたというのは
小松さんらしいところで、歌詞を見ながら聞いてるとある意味救いだったりしますね。
歌詞を見ると、失恋の曲だというのはすぐわかりますが、
「同じこと繰り返し また日々は続いてく」といった歌詞からは
やはり未練が感じられます。
しかし「独りで待ちを歩き 独りで涙流し 結論づけた つなぎとめておくほど 愛してなかったと」
から始まり、「チャンスをきっと物に出来なかった ふがいない自分の所為と知ってるけど」
と失恋の原因は自分にあると主人公は思ってる、というよりは思い込んで
辛いことは早くくぎりをつけて忘れてしまおうとしているのがわかります。
でもここでなかなか忘れられなくて悩みこむのが小松さんの曲の主人公。
「頭はあなたのことで 渦巻き」なんて歌詞からは、
とことん悩んでる、それこそ落ちるところまで落ちる主人公の姿が見えてくるようです。
そんなに悩んでいても、「おなかも減るし笑ったり出来るもんなんだな」と
いつもと変わらないものに救われてる自分に気づき、ようやく自分を立ち直らせて、
ふんぎりつけることできたようです。
こんな風にこの曲の歌詞を深くみていくと、
主人公の気持ちがぐさぐさと胸に突きささってくるんですが(笑)、
そんな歌詞だからこそ味があっていいなと思いますね、やっぱり。