No.34 alive
11/26に『lyrics』がリリースされるということで、今回はその収録曲の中より「alive」をPick Up。
元々は1st Albumの収録曲で、やっぱり他の1stの曲同様歌い方やメロディが懐かしさを感じます。
アレンジャーは古井さんだけあって、やはりバックのピアノが気になります。 イントロやメロに山のように強弱をつけてるところが この曲の印象を決めてるといっていいでしょう。 2番の後の中間奏のギターなんかも、若いという印象がある1stでは妙に大人っぽい感じをだしていて、 いいアクセントになってます。
歌詞も『lyrics』に収録されているというだけあって、とても内容の良いものになってます。
この曲は小松さんの曲の定番である「恋」の内容にプラスして、 「社会」に対しても歌っているところがポイント。
「心通わぬビルの森 ゆがんだ自分の影に泣きたくなる」という詩なんかは、 社会に出て、自然ともう一人の自分を作っていることへの苦心、といった感じでしょう。
そんな気持ちも、「あなたの住むこの地球に生まれて 悩めることなど いつでも笑い飛ばせる」、 あなた(彼)がいれば、どんな苦しい気持ちもちっぽけに見えてくる、 と前向きに気持ちを持っていく主人公の気持ちを見ることができます。
曲の2番以降は、日々の平凡な暮らしから抜け出したいという主人公のどんどん前に進もうとする 気持ちがわかります。
一見して「社会」に対する気持ちがとてもでている曲だと思うのですが、 でもその「社会」に対する悩みは、あなたに対する気持ちで吹き飛んでしまう、 そんな恋愛の曲のようです。
でも社会に出てからこの曲を聞くと、また曲への思い入れというか、 見かたが大きく変わってくるんでしょうね、きっと。
そう思わずにはいられない一曲です。