No.32 おとぎ話
ここ最近小松さんのデビュー頃の曲が注目されている流れに乗ってみて、 今回は1st Albumより「おとぎ話」をPick Up。
小松さんならではの疾走感が印象的な1st Albumだけに、この曲も最初からかなりハイです(笑
メロディや、最後の追い上げるドラムを聞いてて湧いてくるイメージとしては、 やっぱり若い、勢いのある曲という感じがします。
あとアレンジャーが古井さんではなく、明石さんというところも この曲の雰囲気を決めてるひとつのポイントでしょうか。
タイトルの「おとぎ話」というのは、歌詞中で「かぼちゃの馬車で」といった言葉から シンデレラというのは察しがつきますね。
「揺さぶりかけられ 焦ったけれど おとぎ話なら Happy end」という詩から、 主人公が「この胸を焦がすほどの恋人」(歌詞中より)に話し掛けられて、 きっとこの先はシンデレラストーリーが待ってる。
ところが理想はそうであっても、現実はきびしくて、 「失ってから気づく 素直じゃない いつも」といった歌詞から、 なかなかその恋は成熟しないようです。
しかも「不器用な嘘だけど 火を見るよりもあきらか  もう過去も未来もない 青ざめてく空気」という歌詞からもわかるように、 自分でその原因を作ってしまっているようなのです。
でも最後のサビの歌詞「奇跡を起こしてよ 12時まで待つわ」、 「傷つき傷つけ トコトン行こう」なんて歌詞みてると、 なんて主人公はポジティブでタフなんだろうと思いますね(笑
小松さんの曲の主人公はさまざまですが、 おそらくこの曲の主人公ほどポジティブ、勢いのある人はいないんじゃないでしょうか?
この曲の魅力もきっとその辺にありそうです。