プロコンの作業を徹夜でしている時に聞いて、少し癒された「僕らの行方」をPick Up。
アレンジャーは大賀さんでクールな感じが印象的な1曲なんですが、
「混乱しつづける激動の世界で」や「時代は僕らをどこへ連れて行くの?」といった歌詞をみていると、
恋愛への視点が大きい小松さんの曲のなかでは、今の時代という視点にも重点が置かれている点で、
ちょっといつもと違う雰囲気を出してます。
似たような視点の曲を挙げると9thシングル「風がそよぐ場所」も、時代、地球を背景とした曲に
なっていて小松さんの曲の中では新鮮な印象を受けたのを覚えています。
「僕らの行方」は、もっぱら時代を背景として、騒々しい今の世の中を前向きな気持ちで
乗り越えてゆくという感じが歌詞からは感じ取れます。
ただ恋愛という点について見ていくと、同じCDに入っている「dance」とは、歌の主人公が
ふられてしまったという点で180度曲の視点が違い、
タイトル曲→C/W曲とつながりの持つことの多い小松さんのシングルなんですが、
この2曲に関して言えば、「僕らの行方」→「dance」と
シングルの中での時間は流れている、もしくはつながっていない
と見ていった方がいいかもしれません。
もっとも前者の方で2曲を見ていけば、なんとまぁ悲しい結末というか、
やっぱりそうなってしまうのか、と何処となく暗い気分になってしまうんですが、
それは歌詞だけを見ているからであって、そんな気分を「dance」のノリのいいリズムと
弾けたようなサウンドで打ち消しているようにも個人的には思います。
「僕らの行方」は「dance」と共に、また新しい小松さんの曲の一面を見せてくれたことは
間違いなさそうです。