9月に入りましたが、まだまだ夏。
というわけで今回は13th Singleより「glass」をPick Up。
シングル自体は5月後半に発売されたのですが、早くも夏を先取りといった感じでしょうか。
結構小松さんの曲には「あの夏の・・・」といった具合の回想するものが多いですね。
この曲も例外なく、彼と別れたあの夏を思い出す、といった感じで、そこに
日常感を織り交ぜた詩がなんともいえません。
タイトルのglassは、彼とお揃いのグラスのことで、主人公は別れたのを機に、
思い出も一緒に割捨て去ってしまおうとしたのですが、
なぜか割ることができない、というよりは割ってしまってもそれでどうにもならないと
いう想いの方が強いでしょうね。
やっぱり彼との想いを完全に断ち切れないのは10th c/wの「哀しい恋」と同じでしょうか。
(ただ最近出た19th「私さがし」は反対に、きっと断ち切れる、ぐらいの気持ちが伝わってきます。
これはやっぱり小松さん自身の気持ちの変化でしょうか。)
最後の歌詞「たったひとつだけ欠けてるの あなたが」がどことなく痛い。
そこに小松さんの声(特に「あなたが」)がもの悲しいから、味があるんです。
こんな小松さんのメロディに、どこか涼しげなバックを書いたのは大賀好修さん。
そういえば「哀しい恋」も大賀さんだったような・・・
もう夏の小松さんの曲は大賀さんで決まりですか(笑
グラスという一つの物を軸に、ここまで日常的な詩が書ける小松さんは
さすがだなぁと思い知らされる夏の一曲です。