今これを書いている梅雨の季節。
こんな時期に、何気に聞いてみたい曲、それが3rd Albumの「雨が降る度に」。
流れるようなメロディは、詩の情景をとても引き出していて、優しい感じ。
「降り注ぐ雨に誘われて 此処で重ねた記憶は 芽吹いてく」
彼との思い出は形になっていくということだと思いますが、
どこか過去を見ているような気がします。
歌詞の最後のほうで、「スクリーンに映る影は 時に私だったり」ということからも、
主人公は雨が降る度に昔の思い出を振り返っている、
そういう風に意味を受けとれはしないでしょうか?
詩を見ていると、「10年先も変わらずに 君とね いたいな」や「4/4の季節はゆっくり過ぎてく」
という詩も、先ほどの意味でとらえると、どこか寂しく聞こえてきます。
詩の真ん中あたりを見ていると、明るい情景や心情しかほとんどみえてこないのですが、
最初と最後に、実は深い意味があるように思います。
そんな意味でタイトルを見ていると、「雨が降る度に」という主人公の気持ちが
どことなくいたいげに聞こえてしまう、そんな一曲のように思いました。
ちなみに、この曲は小松さんもよく聞いている曲なんだとか。