12月が近づいているということで、6th Albumより「Last Letter」をpick up。
哀愁の漂うギターだったりが冬を感じさせてくれますが、
そのバックサウンドは全体的には抑え気味で、イントロから小松さんの声がはっきり聞こえてくる曲です。
歌詞はざっくりまとめてしまうと、
相手のためにと思い距離を置いてみたもののその思いは伝わることなく、
距離を置いたまま関係が終わってしまった・・・
なんていうなんともやるせなくて切ない内容です。
詳しく見ると、まず1番メロ「あなたの生き方 邪魔したくなくて」と
1番サビ「逢えない自由選べば むくわれると信じてた」いうフレーズから、
相手の生き方の邪魔にならないよう別れて距離を置いたのがわかりますが、
最初のサビから察するにしばらく年月が経ったらまた・・・なんて考えが主人公にはあったのかもしれません。
そうして年月が経ったあと、2番メロ「宛て名だけが書かれた手紙が来た」わけですが、
「宛て名だけ」という言葉とサビの「ありきたりな言葉で綴る短い手紙」というフレーズ、
そして小松さんの境遇から(笑)、この手紙は結婚式の招待状じゃないのかなぁと。
「やっぱり相応しいのは私じゃないと分かった」というフレーズがあるあたり、
この手紙を受け取って初めて自分の考えや行動が浅はかだったと思ったのかもしれませんね。
最後のサビでは、これまでのことを思い返すような描写がされていて、
「思い出のベンチに腰掛け 褪せた手紙を小さく破いた」とさらに年月が経過し、
これまでの事をちょっとクールに思いふける(?)主人公が描かれています。
こうして最初からざっと通して眺めると、
まるで恋愛ドラマを一気に駆け抜けてみているような感じでおもしろいですね。
(いかんせん内容は哀しいですが・・・(苦笑))
歌詞のストーリー以外にも、例えば2番サビ「あの日はもう帰らない」の後の長い間奏はポイント。
「涙が邪魔して進めない」ほど哀しんでる主人公が「やっぱり相応しいのは・・・」と
冷静になるまでの気持ちの移り変わりを反映しているようで、
個人的にあの間は大切だなぁと。
後は一番最後の「紙吹雪舞う12月」はストーリーの流れや季節感がうま〜く織り交ぜられており、
座布団1枚差し上げたくなるようなフレーズです(笑
・・・などなど、聴きどころ、歌詞の読みどころの多い曲ですので、
ぜひ12月にじっくり聴きこんでみてはいかがでしょうか。