今回は2nd Albumより「涙」をpick up。
タイトルから予想できる通りの失恋曲で、歌詞・メロディ共に終始暗い雰囲気がつきまといます。
ちなみにタイトルは仮歌の時から決まっていて先に詞があったそうで、
メロディ→歌詞の順で曲を制作することの多い小松さんではめずらしい制作過程を経ています。
歌詞の内容は、全体としては失恋で打ちひしがれている主人公の心模様が描かれているのですが、
その内容以上に主人公ってツンデレ?と思わずにはいられない点が印象的だったり(笑
例えば、1番のサビ「飽きられる前に行くわ 優しさが残るだけじゃ嫌 愛されていたいから 嘘も嫌だから」
のフレーズなんかはツンな感じ。
歌詞の流れを見るにおそらく主人公が振られたようなのですが、
飽きて振られる前に自分から振るわなんていう気丈な心持ちでいることで、
相手に振られた事実や悲しみをもみ消したい、
そんな主人公の気持ちが見えるようで。
一方、2番〜最後はデレな感じで、
「夢の中では逢えたわ 心も通い合ってたわ それだけで良かった」のフレーズなんかがそう。
2番メロの「同じ罪を犯し 共犯者になれたなら もう離れられない それがいい」はインパクトのあるフレーズで、
相手を強く拘束をしてでも一緒にいたかった(これはむしろヤンデレか?(笑))という強〜い気持ちが描かれています。
最後は「記憶が消せないのなら 全てを大切にしたい 時々 抱きしめて涙流すの」
というフレーズで曲が締めくくられていますが、
ちょっと恋愛に不器用な主人公が描かれていてのこのフレーズは何とも痛々しいと言いますか、
切ないなぁと感じさせられるところであります。
また、歌詞を眺めると妄想的なフレーズが多いなぁとふと気づいたり。
でも終始現実逃避ばかりしているわけではなく、
一番最初のフレーズで「今すべて解った 鏡に向かい 溜め息をつく」と
しっかり自分を見つめて現実を受け止めていたりもするわけで・・・。
この辺の気持ちの描かれ方がヘンにリアルといいますか、
ドラマティックでおもしろいなぁと感じさせてくれるポイントだと思いました。