今回は夏真っただ中ということで25thシングル c/wより「向日葵の小径」をpick up。
基本的にメロはしっとり、サビは爽やか、といった雰囲気のこの曲。
一度、22th Single「砂のしろ」のc/w曲として入る予定でしたが収録が見送りになったという過去があります。
歌詞は、失恋した主人公が昔彼と歩いた向日葵の小径を歩きながら物思いにふける・・・そんなイメージが思い浮かんでくる内容です。
失恋がテーマですが、メロディは明るめでちょっと意表をつかれたり。
でも、表では明るくしていても内では必死に哀しい感情を抑えているような、
そんな主人公の気持ちが歌詞とメロディにこめられている気がするのです。
1番メロはバックサウンドもとてもシンプルですが、1番サビから徐々に厚みが増してきます。
2番メロで彼が「向日葵はどんな時も太陽へと伸びてく そこが私に似て『好きだ』と言ってくれた」、
でもそれは彼がいたから自分は一生懸命なれたと2番サビのフレーズ。
さらに2番サビの最後には「容赦ない悲しみが滲ませるの」と
涙をぐっとこらえているような主人公を思い浮かばせてくれるフレーズがあります。
そんな主人公の気持ちを察したかのように、ちょうど2番サビから小松さんのバックコーラスが入って曲が盛り上がっていくのです。
1番メロからたまりにたまった気持ちを主人公に代わって吐き出し歌っているような、
聴いててそんな感じがしましたねぇ。
感情の変化をバックコーラス、バックサウンドに反映させたこの曲。
1番サビはバックコーラス無し、2番サビと最後のサビにはバックコーラスありなんていう曲の構成は、
小松さんの曲では割とスタンダードだと記憶しています。
でも今回この曲をpick upして、バックコーラスの有無っていうのは曲の情景に結構影響しているような気がしてきました。
(15thシングルc/wの「足掻き」で最後のサビにしかバックコーラスが入ってなかったりしたのも、
今思えば深〜い意味があったのかも・・・)
これから小松さんの曲を聴きこむ際はその辺も押さえてみようかな?
おまけ
・歌詞中に出てくる「影ぼうし」って?
ぼうし=法師=人を指している。なので影ぼうしとは人影を指しているよう。
最近あまり聞かない言葉ですし、自分もちゃんと意味がわからなかったので調べてみました。