今回は5th Albumより「でも忘れない」をpick up。
王道的なメロディにバックはギターにピアノと、
小松さんのスタンダードなバラードと呼べそうなこの曲。
メロディに関しては「息つぎの場所が無くて歌入れにはかなり苦戦」と小松さん。
確かにサビでは、そのサビの中に音が隙間なく詰め込まれてるといって言いくらい、一呼吸がありません。
これはカラオケなんかで歌うとかなり苦戦するかも?
歌詞の内容は、本当に愛し合っていたけど別れることに・・・といった時の情景が描かれています。
気になるフレーズから深く見ていくと、
1番サビの「さよならは言わないわ ありがとうと笑顔で」で、
今までのことを無かったようにするような「さよなら」ではなく、
愛してくれて「ありがとう」と言っている主人公を見ると
改めて心底愛しあっていたのだなぁと。
別れてしまった理由として「似すぎてた二人には 限界があっただけ」というフレーズがあります。
似すぎていたからこそ、二人ではなんともできない、足りないところが見えてきたのでしょう。
極端に一言で言ってしまえば「合わなかった」ということなのだろうけど、
それは歌詞にもある通り相手が嫌いになったわけじゃない。
また、「形あるものならば すぐにでも消せるけど 夏の匂いは あの頃を呼び覚ますの」
「決して忘れないから 永遠に」というフレーズからは、
当然愛し合っていた時の楽しい思い出は消せるはずもなく、
そもそも消したくもないという主人公の気持ちがわかります。
こんな気持ちだと、何で別れたんだろう?というぐらいのもやもやがあるんじゃないかなんて妄想してしまうのですが、
でもいつまでも思い出ばかりにすがっていては前へ進めないものです。
最後のサビで「その日まで」が繰り返し並んでいますが、
きっと、生きていてまた偶然会えたりしたらいいね・・・ぐらいの意味合いなのでしょう。
それは「ここからは別々の道を 歩んでいくと決めたから」と今の付き合いに区切りをつけた以上、
振り向いてちゃいけないという気持ちから来ているのだと思います。
この辺の主人公の気持ちがただただ切ないなぁと・・・。
おまけにメロディが明るめだから、なおさら歌詞の切なさが引き立ちます。
でも愛し合ってるってこういうことなのだろうと、
恋愛には未熟者ながら改めて考えさせられた歌詞でもありました(笑