No.104 はるのきおく
今回は春にぴったりの曲をということで8th Albumより「はるのきおく」をpick up。
ミディアムテンポでいかにも春らしい明るい感じのするこの曲。
小松さん曰く「行進したくなるテンポだったので、思わず高校の頃の記憶が蘇ってきた」らしく、 卒業式の日に「この桜並木も最後だね」みたいなシチュエーションを思い浮かべたのだそう。 イントロから印象的なピアノも卒業式の合唱の伴奏みたいですし、なるほど納得です。
歌詞の内容は、卒業で好きな人と離れ離れになった時のことを、 春の桜を見ながらふと思い返しているというイメージ。
ポイントとなるフレーズを見ていくと、 「握手をしたら 今は ふり返りはしない」のフレーズから、 主人公と君は恋人同士なのか確かではありませんが、 お互い新しい環境にも慣れてきたらまた・・・みたいな想像を掻き立てられます。 その点では、夢があるというか、希望があるというか、なんだかキラキラしてるなぁなんて感じたり。
(タイトルもひらがなでかわいく若々しいオーラを放っていますし・・・(笑))
そんな頃のことを「失くしてやっと眩しかった季節を大事に思えるの」と回想する主人公。
ここで、聴く方としては大人目線のすっかり冷めてしまった気持ちになるのか、 はたまた思いだして胸が熱くなってくるのか、 また個人個人で捕え方が変わってきそうで、曲がおもしろくなるポイントではないでしょうか。
あと「不安ばかり先立つけれど 同じくらい 期待もしてる」というフレーズは、 新しい環境でがんばろうとする人の心境をまさしく表したフレーズでしょうね。
春に聴けば少なからずピンと来るフレーズが並ぶこの曲、 ぜひ春の季節に手を伸ばしておきたい曲です。